エスキモー学(Eskimology)という学問を聞いたことがありますか?
私はつい最近知りました。
どんなことをしているかと言うと、読んで字のごとく、エスキモーについての研究をしています。
(今は、Eskimo ではなく、Inuit と言う言葉を使うようになっていますが、エスキモー学はいまだに Eskimology と呼ばれているとのこと)
コペンハーゲン大学には世界で唯一のエスキモー学科があります。100年の歴史があるそうですが、下のBBCの報道によると、もう学生は募集しないとのこと。
つまり、学科そのものがリストラされます。残念ですね。
BBC News – Eskimology course faces big freeze https://t.co/lKyznqfNEy
— Sean Coughlan (@seanjcoughlan) 2016年8月3日
これから、北極の氷が融けて、開発とか始まったら必要なんじゃないのかなぁ、もったいない。
まぁ、デンマークは予算が厳しくて、研究者や弱小学科は結構リストラされてるみたいです。だから、仕方ないんですかね。
Denmark: #Copenhagen University to cut 532 professors, researchers and administrative staff. https://t.co/5A8GTgZmyx #highered #Denmark
— UniversityWorldNews (@uniworldnews) 2016年2月3日
ただ、ひとつ気になることがあります。
以前も書きましたが、デンマークって学費が無料であることに加えて、学生に毎月10万円とか生活費払ってるんですよね。これを先になんとかするべきなのでは?
デンマークの大学(院)は学費が無料です。また、18歳以上の学生全員に月額10万円弱の学生手当が支給されます。デンマークでは18歳になると親と離れて暮らすのが一般的ですが、学費や生活費で困ることがないようになっています。 pic.twitter.com/QgfNCIhC4o
— 駐日デンマーク大使館 (@DanishEmbTokyo) 2016年8月25日
学費は取らず、加えて学生に生活費まで支給しておきながら、学科を廃止して研究者はクビにするって、絵に描いたようなちぐはぐさ。
お金の使い方間違ってますよね?これでは学問の発展や振興は望めません。
学生はデモとかしてうるさいから、おとなしいところから削るってことでしょうか。
生活費支給を辞めれば、否、半額にするだけでも、かなりの学問を救えたんじゃなかろうか。研究者にはしっかり研究してもらって、その成果を広く発表してもらった方が社会全体のためになると思うのですが。